野球のヒットエンドラン

プロ野球でも甲子園でも、ルールやテクニックを覚えれば、野球観戦がさらに面白くなります。もちろん、多くの日本人が活躍しているメジャーリグだって、さらに楽しむ事ができるでしょう。

まずは、日本の野球でよく使われる作戦の1つである「ヒットエンドラン」を紹介しましょう!

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野球の監督がする基本采配としてヒットエンドランがあります。

ヒットエンドランとは、投球と同時に走者が次の塁へと走り出します。相手ピッチャーの投げた投球を確実に返すことによって、ヒットエンドランを活かすことができます。

打者は空振りをする率が少ない選手が選ばれ、最低条件でもゴロを打つことが条件となります。ライト方向に投球を打ち返すことができれば、その間に走者が次の塁への移動が可能となります。成功すると非常に大きな利点を得ることができる作戦ですが、空振りをしてしまいますと走者はアウトになってしまいますのでリスクの大きい作戦ともいえます。

しかし、試合を動かすためには大きな勝負に出る重要なポイントが必ず出てきます。強気な姿勢で試合を進める際に使うことによって、相手にプレッシャーを与えることができますので選手との相性を考えて組み合わせることが重要になります。何が何でも一点返したい時など、大きな勝負に出る際には効果的な戦法といえます。

野球の試合を効果的に進めるためには、様々な采配を組み合わせる必要があります。上手く組み合わせることによって、有利に得点を入れることができますので、野球の基本として把握しておきましょう。

ピンチでは敬遠

敬遠はピッチャーがあえてボールを投げる戦法です。

これにより、フォアボールになりバッターと勝負する必要がないのです。そして、次のバッターと勝負をすることになります。

敬遠は基本的に相手のバッターが好打者や好調のバッターであるときに利用します。バッターと勝負してヒットやホームランを打たれるのを防ぐ戦法なのです。

基本的には1点を争うような緊迫した状況で使う戦法と言えます。一打同点や一点もあげたくない状況において、現在のバッターよりも後続のバッターの方がピッチャーにとって分が良いときに使用します。

しかし、敬遠にはリスクもあります。フォアボールで歩かせるためランナーが増えてしまうのです。その分ピンチも増えることを意味しています。言わば諸刃の剣の戦法であるともいえるのです。野球において敬遠は必ず知っておくべき戦法です。

1点を争う状況によっては駆使するべきです。ただし、危険な勝負であることも頭に入れておくべきです。

フォアボールで歩かせたことでピンチは広がっているのです。後続のバッターは絶対に打ち取れる自信があるときのみ使用するべき作戦なのです。

ピッチャーの牽制球

野球では、攻守ともに、さまざまシーンで牽制が行われており、相手に対して精神的に揺さ振りをかけるのも、勝利を呼び込むための基本のひとつです。

例えば、ノーアウト、ランナー一塁のシーンがあったとします。

ランナーは、一歩でも有利にスタートを切ってセーフになることを目指しつつ、一塁ベースから二塁ベース側に少しずつリードをして、隙あるようなら盗塁するという姿勢を見せることで、ピッチャーとキャッチャーのバッテリーにプレッシャーを与えます。

一方、ピッチャーは、ランナーに良いスタートを切らせないために、また、あわよくばタッチアウトにすることを狙って、時折一塁に牽制球を投げます。それは、盗塁を試みたいランナーの側からすれば、バッテリーが盗塁を警戒しているというメッセージとなり、タッチアウトを避けたいランナーは、リードの距離を短くせざるを得ません。

バッターからすると、ボールを迎え撃つ体勢を整えたのにも関わらず、それがかわされてしまうことで、打撃に対する集中力が削がれることにもなります。

このように、野球では、高度な技術のぶつかり合いはもちろんですが、同時に、さまざまなシーンで牽制を行うことにより生じる、精神的な消耗戦も勝利のための重要な要素となっています。